ウォッチングの第四回(第一回、第二回、第三回、第五回、第六回、第七回、第八回はこちら)は「二、七の市」についてです。
市場通りを貫通していた「野火止用水」は、昭和四十年(1965)、県道の大改修によって忽然とその姿を消し、二、七の市もなくなってしまいました。江戸時代から明治、大正を経て引き継がれてきた「市」とともに、長い歴史を刻んできた街の景観も失われました。
この通りに面した商店が、「いろは樋」に因んで最近「いろは商店会」を結成し、年に一度(八月下旬)ですが、「いろは市」を復活しました。しかし現在の市場通りの写真をご覧下さい。いつも多くの車が列をつくり、道路は車で溢れ、車で埋っています。かつての景観を偲ぶことはもはや不可能になってしまいました。
下に示すニ枚のイラストは、昭和二十年代頃の写真をもとにして描いたものです。
一方現在の市場通りを対比させてみましょう。
以上は志木市文化財保護委員の編集、志木市教育委員会発行の「しきふるさと史話」を参考にして紹介したものです。